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2010/12/19

丸本大悟という才能

丸本大悟(まるもと・だいご 1979~   )という音楽家を、ご存知だろうか?

現在、作編曲に加え、マンドリンやマンドラ奏者として全国的に活躍する大阪出身の日本マンドリン界の旗手である。

彼のプロフィールについては、現在、彼の所属する株式会社T.S.プロジェクトのホームページをご覧いただきたい。

僕が彼の存在を知ったのは、彼の代表作との呼び声が高い『杜の鼓動』という3つの曲からなるマンドリン合奏のための組曲、中でも特に第2曲にあたる「魂の還る場所」という曲の美しさに心を奪われたことに始まる。
何と繊細で美しい曲であろうか! 曲が始まってすぐに登場する心を振るわせるメロディー、そして、その後の圧倒的な曲運び・・・。5分半ほどの曲の中に広がる世界の広さに、深く感動したことを憶えている。

他にも紹介したい作品がいくつもあるが、中でも僕は、2006年に発表された『虹彩(Iridescence)』という作品に強く感銘を受けている。作曲者の解説によると、この曲は虹が描く鮮やかな色彩と、一瞬にして現れて消えてしまう儚(はかな)さ、また空いっぱいに広がる壮大さを見せる一方で、身近な場所でも見ることができる不思議な存在を、見るものの心象として描いた作品とのこと。

約13分の中に、さまざまな虹の姿が美しく繊細に、時に大きなスケールで表現されている。特に後半、メインテーマがすべての楽器により再現される部分は、息ができなくなるほど感動的である。マンドリンオーケストラのソノリティが、この上なく曲にマッチした名作である。

なおこの曲は、京都教育大学マンドリンクラブの定期演奏会において初演されている。


Marumotodvd


この作品を収録した、2008年3月にザ・シンフォニーホール(大阪)で開催された「3人の作曲家達Ⅱ」というDVDを持っているが、現在、youtubeに掲載されている、東京のマンドリンオーケストラ・コンコルディアによる演奏の方が、この曲の世界観をより深く表現していると思っている。ぜひとも、ご覧いただきたい。



また、彼の最もよく知られ愛奏されている『願いの叶う本』も、珠玉の名品だ。
曲は、「誰かに貸すことで、貸した相手の願いが叶う本」がテーマになっている。デリケートな曲想ゆえ、よく知られている割には演奏が難しく、なかなか名演にめぐり会えないが、幸いにも、youtubeに新所沢マンドリンクラブによる素晴らしい名演がアップされている。



彼の音楽に興味をお持ちになられた方のために、次の自主制作のCDを紹介しておく。
 ※現在は、入手困難になっているかもしれない。


Marumotocd


上記記事内で紹介した、『杜の鼓動』から「魂の還る場所」や『願いが叶う本』のほか、『AZZURRO』など、素晴らしい作品が収められている。

最後に、一言申し上げておきたい。

「丸本大悟の才能は本物である!」 


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