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2010年1月

2010/01/16

グラナドス 演奏会用アレグロ

近代スペインの作曲家エンリケ・グラナドス(1867~1916)は、アルベニスとともにスペインの民族主義楽派を確立した偉大な音楽家である。

Granados

マドリード音楽院やパリ音楽院で学び、優れたピアニストとしても活躍した彼は、作曲家としても歌劇や歌曲などを残しているが、作品の多くはソロピアノのための作品であり、ギターによる編曲・演奏でも知られる『スペイン舞曲集(作品37)』や祖国の画家ゴヤの絵画にインスピレーションを得た組曲『ゴィエスカス』(同名の歌劇も作曲)など、多くの傑作を残している。

しかし、第一次世界大戦最中の1916年、ニューヨークで歌劇『ゴィエスカス』の初演に立ち会い、イギリス経由で帰国の途中、乗船がドイツの潜水艦の魚雷攻撃を受けて沈没。彼も帰らぬ人となってしまった。享年48歳。

今回取り上げるピアノのための『演奏会用アレグロ(作品46)』は、1904年、マドリード音楽院による卒業課題曲コンテストで一等賞を獲得した作品で、現在、ピアノリサイタルでも、よく取り上げられる名曲のひとつである。

曲は、ギターを模したような右手の華麗なアルペジオが特徴的なスピリトーソの主部(#7つの嬰ハ長調!)に続いて、ショパン風のメランコリックなロ長調(#5つ)のポコ・メノ・モッソ、そしてト長調へとめまぐるしく変化を続けるソナタ形式による作品で、課題曲らしくピアノの超絶技巧がふんだんに盛り込まれた、非常に聴き応えのある作品となっている。

演奏時間はおよそ8分

作曲家の孫弟子にあたる名ピアニスト、ラローチャの演奏は他のピアノストの追随を許さない。

【お薦め盤】
アリシア・デ・ラローチャ(デッカ)

Granadoscd


【追記】
名曲でもあり、数多くの演奏がyoutubeに掲載されています。


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