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2009/07/25

ラター 子どもたちのミサ曲

ジョン・ラター※(1945~  )は、現代イギリスの作曲家で、合唱指揮者としても活躍している音楽家で、彼の作品は、その親しみやすい作風から、世界中の合唱団でさかんに取り上げられている。※日本では「ラッター」とも呼ばれる。

Rutter

ロンドンで生まれた彼は、幼いころから聖歌隊で教会音楽に親しみ、ケンブリッジ大学のクレア・カレッジで音楽を学び、卒業後は母校で教鞭を執る。合唱曲の他にも、(子どものための)歌劇やピアノ協奏曲、テレビ番組の音楽なども作曲しているが、作曲の中心は、やはり宗教合唱曲であろう。

明るく美しいメロディーやハーモニーを特徴とする彼の作品は、世界中で多くのファンを魅了しているが、今回取り上げる『子どもたちのミサ曲(Mass of the children)』は、2002年に作曲され、翌年にニューヨークのカーネギーホールで初演された独唱と合唱のための作品。

幼いころ、ブリテンの『戦争レクイエム』の世界初録音(作曲者自身の指揮による)に参加した彼は、児童合唱と大人の合唱を取り入れたその作風に感銘を受け、自分も同様のスタイルで、喜びにあふれたミサ曲を書きたいと思ったことがきっかけとなっている。

曲は通常のミサ曲の形式に従うが、児童合唱、時には独唱により英語によるテクストが挿入される。
特に第3曲「サンクトゥス&ベネディクトゥス」の管楽器とハープが奏でる3連符に乗って歌われる夢見るようなメロディーや終曲「ドナ・ノービス・パーチェム」の合唱の温かな響きはまるで彼岸を見るようでもあり、聴く者に忘れがたい印象を残す。

演奏時間はおよそ37分

【お薦め盤】
ティモシー・ブラウン指揮、クレア室内アンサンブル、ケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊、ファーナム・ユース合唱団ほか(ナクソス)

Ruttercd


【追記】
youtubeにも数多くの映像が掲載されています。※この映像は、第3曲「サンクトゥス&ベネディクトゥス」です。


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