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2009/04/04

ビーチ 交響曲「ゲーリック」

エイミー・ビーチ(1867~1944)は近代アメリカの作曲家で、女性音楽家の草分け的存在のひとりでもある。かつては「ビーチ夫人」という呼称が一般的であったが、現在では、エイミーの名が使われている。

Beach

幼少のころから母親にピアノを学び、音楽の才能を開花させ、弱冠16歳でピアニストとして華々しくデビューするが、2年後にボストンの外科医であったヘンリー・ビーチの後妻となり、作曲活動に専念する。その後、夫や母が亡くなると、ドイツを拠点にピアニストとしての活動を再開し、アメリカやヨーロッパ各地で演奏を行った。

作風は、後期ロマン派の様式に従い、歌劇(1幕物)はじめ、管弦楽曲や協奏曲、室内楽、歌曲など、さまざまな分野で数多くの作品を残していて、今回ご紹介する『交響曲ホ短調「ゲーリック」(作品32)』は、彼女の唯一の交響曲で、若き日の代表作のひとつである。

「ゲーリック(ゲール風)」という題名が示すとおり、彼女のルーツでもあるアイルランドのケルト民族の民謡を取り入れた作品で、伝統的な4つの楽章からなる。第2楽章の素朴なシチリアーナのメロディー、第4楽章フィナーレの壮大でありながら、みずみずしさを感じさせる筆致が特に印象的である。

なおこの作品は、ベルリンフィルが初めて演奏したアメリカ人作曲家の作品としても知られている。

演奏時間は約42分

【お薦め盤】
ケネス・シャーマーホーン指揮、ナッシュヴィル交響楽団(ナクソス)

Beachcd_2


【追記】
youtubeに音源が掲載されています。(2013年8月18日修正)


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