« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »

2009年2月

2009/02/25

スーザ 行進曲『忠誠』

ジョン・フィリップ・スーザ(1854~1932)は、19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカ海兵隊の音楽隊隊長として活躍した音楽家で、「行進曲の王」とも呼ばれている。


Sousa


ワシントンD.C.で生まれ、13歳のときにワシントン海兵隊楽団に入団。5年間在籍した後、各地のオーケストラやブラスバンドで演奏活動を続ける中で創作活動を行った。オペレッタの分野でも多くの作品を残している(僕は未聴だが)が、有名なのはやはり行進曲。彼の曲は、アメリカを象徴する音楽であると同時に世界中で演奏されていて、今でも行進曲といえば、真っ先にスーザの名前が上がるほど、彼の功績は偉大である。

作品には、『ワシントン・ポスト』『士官候補生』『雷神』など広く知られた行進曲がたくさんあるが、何といっても彼の名を不滅にしたのは、1896年に作曲された『星条旗よ永遠なれ(Stars and Stripes Forever)』であろう。この曲は「アメリカ合衆国第二の国歌」とも呼ばれている。

僕が最初に購入したスーザの行進曲集は、フィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルによるLPレコード。輝かしくも品のある響きが印象的で、行進曲のイメージを一新する名盤だった。日ごろ頻繁に聴くわけではないけれど、聴けば心も沸き立ち、気持ちも引き締まる。

彼の数ある行進曲の中で、僕が最も好きなのは1888年の『忠誠(Semper Fidelis) 』。合衆国第21代大統領チェスター・A・アーサーの依頼により作曲されたこの曲は、誇り高く勇壮で、時に「男の哀愁」をも感じさせる主部のテーマ、ドラムマーチに導かれてトランペットが奏でる晴れやかな中間部など、いかにも整然と行進する兵隊の姿が目に浮かぶようで、行進曲の魅力をすべて兼ね備えた名曲と呼びたい。この曲は、アメリカ海兵隊の公式行進曲に制定されている。

スーザは、77年の生涯に100曲を超える行進曲を残していて、まだまだ隠れた名曲とも呼べる素晴らしい曲がたくさんある。最近、ナクソスレーベルが新たな全曲録音を進めているが、こうしたCDを聴いて自分の好みに合った曲を見つけるのも醍醐味のひとつであろう。

なお、マーチングバンドでよく見かける、演奏者の身体に巻き付いた大きなアサガオのような金管楽器「スーザフォン」は、彼が考案したことにちなんで名付けられている。

演奏時間は約2分半。


【お薦め盤】

上記のフィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルの演奏も素晴らしいが、最近、歴史的な名演奏が復刻されたので、そちらを紹介する。(2011年12月修正)

ドナルド・ハンスバーガー指揮、イーストマン・ウインド・アンサンブル(ユニバーサル)

Sousacd


【追記】

youtubeにも、多くの演奏が掲載されています。

« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »

2016年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Twitter

無料ブログはココログ

Amazon ウィジェット

  • ウィジェット