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2008/11/29

吉松隆 ピアノ・フォリオ

吉松隆(よしまつ・たかし、1953~  )は、現代日本を代表する作曲家のひとりである。

Yoshimatsu

幼少期は科学者になることを夢見ていたが、やがて作曲家を志すようになり、慶應義塾大学工学部在学中に松村禎三に師事する。しかし同時に、ロックやジャズのグループに参加し活動する中で学んだことが、彼の作風に大きな影響を与えることになる。
1981年に発表された、弦楽合奏とピアノのための『朱鷺によせる哀歌(作品12)』で、一躍世に名を知られ、作曲家としての地位を確固たるものにした。

現在までに、5曲の交響曲をはじめ、サクソフォーンやチェロ、トロンボーンなどの協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲など、数多くの優れた作品を世に問うてきていて、星や虹、鳥などをテーマに、ロックやポップスの要素を取り入れた明確な調性に基づいた作品づくりが特徴である。

今回ご紹介する『ピアノ・フォリオ』は、1997年に作曲された44小節からなるピアノのための小品で、『レグルス回路(作品7)』や、同時期に作曲された傑作『ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」(作品67)』などと同様、シンプルでありながら、静寂の中から現れては消えてゆく幻想的な響きが、きわめて美しい。

この曲には、「消えたプレイアードによせて」という副題が付いているが、作曲者によると、ギリシャ神話の7人姉妹プレイアデスのうち、消えた1人(星)がいるという伝説に由来しているとのこと。

僕は、これまでに数多くの吉松作品をCDや演奏会で聴いているが、この『ピアノ・フォリオ』は最も愛聴する作品のひとつである。

なお、彼については、自身で開設しているホームページに詳しいので、そちらもぜひご覧いただきたい。

演奏時間はおよそ3分半

【お薦め盤】
河村泰子(カメラータ)

Yoshimatsucd1


【追記】
youtubeにいくつか音源が掲載されました。(2012年1月19日追記)

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