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2008年10月

2008/10/14

レハール 喜歌劇『メリー・ウィドウ』

ヨハン・シュトラウス2世に続いて、オペレッタ(喜歌劇)の再興期(「銀の時代」と呼ばれる)をつくった代表的作曲家であるフランツ・レハール(1870~1948)は、オーストリア=ハンガリー帝国(現在のハンガリー)に生まれた。

Lehar

プラハ音楽院ではドヴォルザークらに学び、キャリアの初めころにはピアノソナタや交響詩などのオーケストラ曲も作曲したが、今日では取り上げられる機会は皆無といってよい。日本では、ワルツ『金と銀』がよく知られているが、彼の本領は何といってもオペレッタである。とりわけ1905年に、アン・デア・ウィーン劇場で初演された『メリー・ウィドウ(陽気な未亡人)』は、彼の代表作であるとともに、全オペレッタの傑作中の傑作といっても過言ではない。

内容はパリの社交界を舞台に、主人公である富豪の未亡人ハンナと、かつての恋人で大使書記官のダニロ伯爵、そして2人を取り巻く男女のドタバタ劇を描いた他愛もないコメディーだが、全3幕のあちらこちらに名曲がちりばめられていて、特に第2幕で、主人公によって歌われる「妖精ヴィリアの歌」は最高に美しい。

もちろん他にも陽気で楽しい気分を盛り上げる「女・女・女のマーチ」や「メリー・ウィドウのワルツ」としても知られる「唇は語らずとも」など、オペレッタを観る醍醐味を存分に堪能できる。

上演時間は、およそ2時間。

【お薦め盤】
ダグマル・シェレンベルガー(ハンナ役、Sop)、ロドニー・ギルフリー(ダニロ役、Br)
フランツ・ヴェルザー=メスト指揮&チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団ほか(ARTHAUS)

Lehardvd


これは、2004年、スイス、チューリヒ歌劇場におけるライヴ収録で、とにかく豪華な舞台で美しい。特に女声陣は歌唱力のみならず衣装も容姿も魅力的で、目の保養にもなる。最後のカーテンコールでは、サプライズも用意されていて、これは観てのお楽しみだ!


【追記】
名ソプラノ、アンナ・モッフォによる「ヴィリアの歌」の名唱が、youtubeにアップされています。

2008/10/12

ラーション 田園組曲

ラース=エリック・ラーション※(1908~1986)は、現代スウェーデンの作曲家である。※「ラールソン」ともいう。

Larsson


ストックホルムの王立音楽アカデミーで学び、その後ウィーンやライプツィヒに留学。ウィーンでは、かのアルバン・ベルクにも師事している。初期のころは、後期ロマン派の流れを汲む作風を見せたが、やがて新古典主義や音列作法などを取り入れた作風に変化していった。

1937年から43年にかけて、スウェーデン放送の指揮者兼作曲家として活躍。その後、母校である王立音楽アカデミーの作曲科教授などを歴任した。

代表曲には、3曲の交響曲をはじめ、管弦楽曲『冬物語(作品18)』、『ヴァイオリン協奏曲(作品42)』や『12のコンチェルティーノ(作品45)』、カンタータ『偽りの神(作品24)』などがあるが、最もよく取り上げられるのは、1938年に作曲された管弦楽曲『田園組曲(作品19)』だろう。

曲は、「序曲」「ロマンス」「スケルツォ」の3つの曲で構成され、全編にわたり北欧のさわやかな空気感を感じさせる、親しみやすい曲調が素敵だ。

演奏時間はおよそ13分半

【お薦め盤】
エサ=ペッカ・サロネン指揮、スウェーデン放送交響楽団(SONY)

Larssoncd


【追記】
youtubeにも数多くの音源が掲載されています。

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