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2008年9月

2008/09/28

デュカス 序曲『ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン』

バレエ『ラ・ペリ』や交響詩『魔法使いの弟子』などで有名な近代フランスの作曲家ポール・デュカス※(1865~1935)は、パリ音楽院に学び、後年は母校の教授として、デュリュフレやメシアンらを育てた優れた教育者としても知られている。※「デュカ」とも呼ばれる。

Dukas_2

彼は極端なまでの完璧主義者であり、唯一の歌劇である『アリアーヌと青ひげ』は完成まで10年を要している。50歳半ばを過ぎたころ、それまでに作曲した作品番号のない自作をすべて破棄してしまったため、現存する作品は、きわめて少ない。

今回ご紹介する序曲『ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン』は、そうした過酷な運命をくぐりぬけた現存する数少ない作品のひとつであり、1883年、彼が18歳のときに作曲された管弦楽曲。翌年、ジュネーブで初演された。

曲は、16世紀に実在した帝国騎士「鉄腕ゲッツ(ゴットフリート)」の回想録を、ゲーテが戯曲化した同名の作品に基づいている。短い導入部に続いてトランペットにより勇壮なテーマが提示される。ワーグナーやフランクの影響が顕著であり、巧みな管弦楽法によって大変聴きごたえのある曲になっている。

現在、序曲のみが残されているが、他にどのような曲がつくられたのかは不明である。

演奏時間は約13分半

現在、この作品の唯一の現役盤には、『交響曲ハ長調』や序曲『リア王』の名演も収録されていて、その存在価値を一段と高めている。

【お薦め盤】
ファブリス・ボロン指揮、ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー(Sterling)

Dukascd


【追記】
youtubeに音源が掲載されていましたが、削除されてしまいました…。(2009年12月1日、2011年7月19日加筆)

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