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2008/06/21

ミャスコフスキー 交響詩『沈黙』

ロシアの作曲家ニコライ・ミャスコフスキー(1881~1950)は、ソ連時代の1921年以降、終生にわたりモスクワ音楽院の教授を務め、ハチャトゥリアンやシチェドリンをはじめとした多くの作曲家を育てた教育者として知られる。

Myaskovsky2

彼は、幼少のころから音楽の才能を認められていたが、父親の跡を継いで軍人になるために陸軍工科学校に入学し、卒業後、25歳からペテルブルク音楽院で、リャードフやリムスキー=コルサコフに作曲を学んだ。
その時、同窓生であったプロコフィエフと親交を結び、その交友は生涯にわたって続いた。

ソ連時代は、ソビエト作曲家同盟に所属し、かつての実験的な作風から、社会主義リアリズムに即した穏健な作風に転じたといわれる。しかし、27曲にも及ぶ交響曲を残したことから分かるとおり、生涯にわたり作曲意欲旺盛で、その内容も優れていることから、近年、再評価が著しい。

この『交響詩「沈黙」ヘ短調(作品9)』は、ペテルブルク音楽院を卒業後、1909年から翌年にかけて作曲された初期の作品で、エドガー・アラン・ポーの同名の散文詩に基づいている。

スクリャービンの影響が顕著な作品で、冒頭から、暗く陰鬱な音楽が連綿と続き、曲の後半にクライマックスを迎えるが、やがて元の静かな世界に戻ってゆく。時折、弦によって奏されるメランコリックな旋律が何とも魅力的で、忘れがたい印象を残す。

作曲者は、帝政末期のロシアの世情を、曲に重ね合わせたのであろうか。

演奏時間は約22分

【お薦め盤】
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、ロシア国立交響楽団(ワーナークラシックス)

Myaskovskycd


【追記】
youtubeに演奏が掲載されています。

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作曲家、この一曲(マ行~ヤ行)」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
ブログ広場の「オーケストラ」から来ました。
学生時代にモスクワに行き、ミャスコフスキーの名を記憶してきました。
ユーチューブ有り難うございます。やはり良い曲ですね。

コメント、ありがとうございますsun
ミャスコフスキーは、まだまだマイナーな作曲家ですよね。
以前は、膨大な数の交響曲に圧倒されて、なかなか手を出しにくかった思い出があります。
聴いてみると、ショスタコーヴィチなどより、よほど親しみやすいのですが・・・。

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