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2008/03/01

シューマン 交響的練習曲から「変奏曲Ⅴ(遺作)」

ドイツ・ロマン派の大作曲家であるロベルト・シューマン(1810~1856)は、さまざまな分野で数多くの名曲を残しており、僕も日ごろから、交響曲や協奏曲、室内楽曲、歌曲などを愛聴している。

Schumann3

今回、数多くの名曲の中から選んだのは、1834年から翌年にかけて作曲されたピアノのための『交響的練習曲(作品13)』、それも、作曲者自身により本編から除外され、現在は遺作として位置づけられている5曲の変奏曲から第5曲である。

わざわざ、この部分だけを取り上げるのには理由がある。彼の作品の中で、僕の最も好きな曲であることは言うまでもなく、この曲が、シューマンの作品の中でも、異彩を放つ傑作だと考えているからである。

モデラート、変ニ長調、4分の4拍子。リピートを除けば、たった16小節からなる小品であるが、とにかくメロディーからして、この時代の、どの作品とも一線を画していて、まるで印象派の音楽である。不安定なリズムとハーモニーにのって、はらはらと舞い降りてくるような旋律は例えようもなく美しいが、5、6小節目で聞かれる切迫した音の動きは、切なさの中に軽い狂気すら感じさせる。

なお、この曲を含む5曲の変奏曲は、本編(主題と12の練習曲)に組み合わされて演奏される例や、あくまで補遺として、曲の最後にまとめて演奏されることもある。

演奏時間はおよそ3分

もちろん、ポリーニの名演が存在することを承知の上で、ここではあえて別の、しかし、何とも味わい深い演奏をお薦めする。
※価格も、お手ごろである。

【お薦め盤】
イェルク・デムス(Documents)

Schumanncd2


【追記】
youtubeにも演奏が掲載されています。
※デムスの演奏ではありません。


【参考】
シノーポリ&ウィーン・フィルのシューマン『交響曲第2番』

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