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2007年11月

2007/11/25

J.C.バッハ チェンバロ(ピアノ)協奏曲変ホ長調

ヨハン・クリスチャン・バッハ(1735~1782)は、大バッハの末子(11番目)にあたる作曲家であり、その作品は、若き日のモーツァルトに多大な影響を与えたといわれている。

Jcbach

兄のエマヌエルやヨハンから音楽教育を受けたといわれ、少年時代には父親の写譜を手伝ったこともある。ベルリンでイタリアオペラに感銘を受けイタリア留学を決意。イタリアでは、ミラノ大聖堂のオルガン奏者としても活躍した。1762年にイギリスに渡り、イギリス王妃専属の音楽教師となるなど、大いに活躍したことから「ロンドンのバッハ」とも呼ばれる。

今回取り上げる『チェンバロ協奏曲変ホ長調(作品7-5)』は、1770年にロンドンで出版された6つのチェンバロ協奏曲の中の1曲にあたるもの。チェンバロのために書かれているが、近代型ピアノの原形であるフォルテピアノで演奏されたことで、最も初期のピアノ協奏曲であるともいえる。

全体は3つの楽章からなり、第1楽章アレグロ・ディ・モルトでは、何かを予感させるような気品のある序奏に続いて12小節目から登場する堂々たる第1主題が素晴らしい。第2楽章アンダンテでは、ヴァイオリンによって切々と歌われるハ短調のメロディーが印象的である。続く第3楽章アレグロは、8分の6拍子によって流れるように奏でられる華麗な主要主題と中間部の哀愁を帯びた主題の対比が見事。コーダでは独奏とオーケストラが素晴らしい駆け合いを聞かせながら曲が閉じられる。

僕は昔、FM放送の朝の番組「バロック音楽の楽しみ」で、この曲を聴いてたちまち虜(とりこ)になった。
それは「ピアノ協奏曲」としての演奏で、ジャン=フランソワ・パイヤール指揮&パイヤール室内管弦楽団(ピアニストは失念した)であった。ピアノとオーケストラともども、弾力に富んだ若々しくエレガントな演奏だったのだが、残念ながらその演奏は、現在、入手不能である。CDでの復活を、強く待ち続けているのだが・・・。

ちなみにJ.C.バッハは、他にも『チェンバロ協奏曲変ホ長調(作品13-6)』を作曲しているので、お間違えのないように。僕はかつて、CPOレーベルで出ているそれらの協奏曲集を買ってしまい、ショックを受けた苦い経験がある。

演奏時間は約16分

【お薦め盤】
デヴィッド・オーウェン・ノリス(Pf)、アンサンブル・ソネリー(Avie records)

Jcbachcd


【追記】
youtubeに第3楽章の演奏が掲載されています。(2010年2月加筆)
※演奏者は異なります。

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