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2007/10/07

フックス 小管弦楽のためのセレナード(第5番)

オーストリア・ロマン派の作曲家ロベルト・フックス(1847~1927)は、ウィーン音楽院で長年教鞭をとり、マーラーやヴォルフ、シベリウス、ツェムリンスキー、エネスコ、シュレーカーなど、そうそうたる音楽家を育てたことで知られる。また、同院の同僚には、ブルックナーやゴルトマルクがいる。

Fuchs

幼少期に、音楽教師でああった父からピアノやオルガン、ヴァイオリンを学んだ彼は、父のような音楽教師を志して、13歳のときにグラーツに行くが、生活は極めて貧しく、1日1食の生活が続いたという。そんな境遇の中でも、めきめきと技術を磨いた彼は、やがてウィーン音楽院でヘルメスベルガー1世らに学ぶことになる。1875年には同院の音楽理論の教授に就任し、その後、亡くなるまで、長くその職を務めた。

ブラームスに認められ、作曲家としても出世作『交響曲第1番ハ長調(作品37)』をはじめ、あらゆる分野で数多くの作品を残している。シューマンやブラームスなどの影響の強い作風が特徴だが、とりわけ名高いのは、小編成のオーケストラのためのセレナードで、当時は、その人気に掛けて「セレナード屋の狼(フックス)」というあだ名が付けられたほどであったという。

彼には、セレナードと名のつく作品が5曲残されているが、今回取り上げるのは、その最後の作品にあたる『小管弦楽のためのセレナードニ長調(作品53)』で、小編成のオーケストラのために作曲された。この曲は、1895年、ヨハン・シュトラウス2世の音楽家デビュー50周年を祝して作曲、作曲者自身の指揮で初演され、聴衆の大喝采を受けたという。

4つの楽章いずれも霊感に富んだ美しい旋律にあふれているが、とりわけ第4曲アレグロ・ヴィヴァーチェでは、ヨハン・シュトラウスの喜歌劇『こうもり』のワルツが随所に引用され、楽しい聴きものとなっている。

演奏時間は約22分


【お薦め盤】

オルウィン・フランシス指揮、ルクセンブルク・フィルハーモニー交響楽団(CPO)

Fuchscd


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