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2007/09/21

バラキレフ イスラメイ(東洋風幻想曲)

「ロシア5人組」の指導者として知られるミリイ・アレクセエヴィッチ・バラキレフ(1837~1910)は、グリンカとともに近代ロシア音楽発展のきっかけをつくった人物である。

Balakirev

バラキレフの最もよく知られたエピソードは、チャイコフスキーにシェークスピアの『ロメオとジュリエット』に基づく曲をつくるよう勧め、作曲にあたって事細かな助言をしたことであろう。

作曲家としては、ロシア民謡を取り入れた作風で知られ、主な作品に、かのカラヤンが若き日に録音した『交響曲第1番ハ長調』や交響詩『タマーラ』などの管弦楽曲があるが、数多くのピアノ独奏曲が創作活動の中心であった。マズルカ・ワルツ・スケルツォ・ノクターンなどの題名からもわかるとおり、その作風は、ショパンやリストなどロマン派の大きな影響を受けている。

そんな中で、彼の名を一躍有名にしたのは、1869年に完成された『イスラメイ』である。「東洋風幻想曲」の副題を持つこの曲は、バラキレフがコーカサス地方を旅行したことをきっかけに作曲された。なお「イスラメイ」とはコーカサス地方の速度の早い民族舞曲をさす。

ソナタ形式に基づき、レズギンカ風の第1主題とタタール人の恋歌として伝わる第2主題が、恐るべき超絶技巧を駆使してピアノの鍵盤を縦横無尽に駆け巡る。

この曲は、初演者でもある名ピアニスト、ニコライ・ルビンシュタインに捧げられた。

演奏時間はおよそ8分

【お薦め盤】
アンドレイ・ガヴリーロフ(EMI)

Balakirevcd


【追記】
名曲でもあり、youtubeにも多くの映像が掲載されています。(2009年2月加筆)
※名手ベレゾフスキーによる豪演です!


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