« ドホナーニ 組曲嬰ヘ短調 | トップページ | バーバー ノックスヴィル、1915年の夏 »

2007/08/26

モーラン ヴァイオリン協奏曲

アイルランド系イギリス人のアーネスト・ジョン・モーラン(1894~1950)は、同時代に生きたディーリアスやヴォーン・ウイリアムズなどと同様に、イギリスの自然を音で描いた田園詩人とも呼ぶべき作曲家である。

Moeran

幼少期から独学でヴァイオリンとピアノを学び、1913年に王立音楽学校へ進学しスタンフォードに師事した。しかし、第一次世界大戦に従軍の折、頭部に重傷を負ったことが、後年、精神疾患を煩う遠因となる。

1920年、王立音楽学校に復学し、卒業後も同校で教鞭をとりながら、出身地であるノーフォーク州を含むイギリス各地の民謡の蒐集や編曲に努めたが、後年はアイルランドへ渡り、作曲活動に専念するが、55歳になった1951年、嵐の中出かけた桟橋から転落し、遺体となって発見される。

今回取り上げる『ヴァイオリン協奏曲』は、1938年、彼の最高傑作として名高い『交響曲ト短調』に引き続いて作曲され、1942年にBBCプロムスで初演された、彼の代表作のひとつである。

通常の協奏曲の形式に従い3つの楽章からなるが、前記の交響曲の悲劇的でモノクロームな曲調とは異なり、独奏ヴァイオリンとオーケストラが、穏やかで色彩豊かな音楽を奏でる。特に第2楽章「ロンド」はケルト音楽の影響が顕著である。

なお、彼に関しては、アンドリュー・ローズ氏による素晴らしいホームページ(英語)が存在するので、ぜひご覧いただきたい。

演奏時間は約33分

【お薦め盤】
リディア・モルドコヴィッチ(Vn)、ヴァーノン・ハンドリー指揮、アルスター管弦楽団(シャンドス)

Moerancd

« ドホナーニ 組曲嬰ヘ短調 | トップページ | バーバー ノックスヴィル、1915年の夏 »

作曲家、この一曲(マ行~ヤ行)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46318/49536297

この記事へのトラックバック一覧です: モーラン ヴァイオリン協奏曲:

« ドホナーニ 組曲嬰ヘ短調 | トップページ | バーバー ノックスヴィル、1915年の夏 »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

Twitter

無料ブログはココログ

Amazon ウィジェット

  • ウィジェット