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2007年4月

2007/04/06

フィンジ ピアノと弦楽のためのエクローグ

ヴォーン・ウィリアムズやホルストと同世代のイギリスの作曲家ジェラルド・フィンジ(1901~1956)は、「田園の作曲家」と呼ぶにふさわしい、叙情的で心に染みいる作品を残している。

Finzi

幼少のころから音楽を学ぶが、父や兄弟、作曲の師アーネスト・ファーラーの死を経験し、それが後年、彼の作風に影響を与えたことは疑いない。

30歳のころには、ロンドンの王立アカデミーの講師となるが、都会の喧噪には馴染めず、結婚を契機に田舎へ居を移し、作曲とリンゴの栽培に専念する日々を送る。しかし、幸せな日々は長く続かず、やがて不治の病(白血病)にかかり、医師から余命10年の宣告されてしまう。

その後、代表作となった『クラリネットと弦楽のための協奏曲(作品31)』や『チェロ協奏曲(作品40)』などを作曲するが、これらはまるで、生きることのはかなさ、死を諦観したかのような内容になっている。

今回取り上げる『ピアノと弦楽のためのエクローグ(作品10)』は、1929年に作曲された単一楽章の曲。
元来、ピアノ協奏曲の第2楽章として着手された曲で、彼は、死の数年前まで作曲を続けたが、結局未完に終わってしまい、後に「エクローグ」と題して発表されたもの。

「エクローグ」とは、田園詩・牧歌という意味。曲は独奏ピアノがリリカルなテーマを奏で、弦楽合奏がそれを引き継ぎながら、イギリスの美しい田園風景を紡いでゆく。

演奏時間は約11分

【お薦め盤】
ピーター・ドノホー(Pf)、ハワード・グリフィス指揮、ノーザン・シンフォニア(ナクソス)

Finzicd2


【追記】
youtubeで、いくつか動画を見ることができます。
※演奏は異なります。



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