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2007/01/06

ヴィラ=ロボス 黒鳥の歌

ブラジルを代表する作曲家であるエイトル・ヴィラ=ロボス(1887~1959)は、ブラジルの民族音楽をクラシックの伝統的な形式の中に昇華し、きわめてオリジナリティの高い作品を数多く作曲したことで知られ、「ブラジル音楽の父」としてその名を世界にとどろかせている。

Villalobos_2

代表作である『ブラジル風バッハ』(全9曲)は、とりわけ傑作として広く世界に知られていて、彼が敬愛していたJ.S.バッハの組曲の形式に、ブラジル音楽の素材をさまざまな楽器編成を用いてつくりあげた名曲群である。

他にも12曲の交響曲や5曲のピアノ協奏曲、17曲の弦楽四重奏曲など、あらゆる分野にわたって1,000曲を超える作品を残しているが、今回取り上げるのは、1917年に作曲された『黒鳥の歌(黒い白鳥の歌)』である。

この曲は、1916年に作曲された交響詩『クレオニコス号の遭難』の素材を用い、ヴァイオリンとピアノのために編み直したもので、ヴァイオリンの代わりにチェロなどでも演奏される。言うまでもなくこの曲は、サン=サーンスの名曲『白鳥』を意識してつくられていて、チェロのリサイタルでは、対のように演奏される機会も多い。

曲は、ピアノが奏でるアルペジオの上に、独奏チェロが死に瀕した黒鳥の姿を、神秘的かつ感傷的な旋律によって奏でてゆく。短くも、きわめて美しい珠玉の作品である。

演奏時間は約3分

【お薦め盤】
アントニオ・メネセス(Vc)、クリスティーナ・オルティス(Pf)(Intrada)

Vllaloboscd

このCDでは『黒鳥の歌』以外にも、『チェロとピアノのためのソナタ第2番』をはじめ、数多くのチェロ作品を優れた演奏で聴くことができる。

【追記】
youtubeにも多くの映像が掲載されています。※演奏者は異なります。(2009年2月1日加筆)

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