« ロパルツ レクイエム | トップページ | 冨田勲 「新日本紀行」オープニングテーマ »

2006/01/07

ロドリーゴ 交響詩『彼方なる世界を求めて』

現代スペインが生んだホキアン・ロドリーゴ・ビドレ(1901~1999)は、代表作であるギターと管弦楽のための『アランフェス協奏曲』の作曲家として、クラシック音楽界だけでなく、広く世界にその名を知られている。

Rodrigo

彼は3歳の時、ジフテリアにかかり失明。その後、ピアノやヴァイオリンを学び、パリのスコラ・カントルムでポール・デュカスに作曲を学ぶ。

1939年に作曲された『アランフェス協奏曲』の成功により、ギターのみならず、ピアノやヴァイオリンなど、世界中の著名な演奏家から同種の曲の委嘱が相次いだが、彼の本領は、あくまでもギターソロやピアノ曲にあったといってよい。

彼の曲は、故国スペインの民族音楽の要素を取り入れながらも、パリで学んだ色彩豊かで洗練された作風が大きな魅力となっているが、今回ご紹介する曲は、そうした管弦楽法の妙技が遺憾なく発揮された交響詩『彼方なる世界を求めて』である。

冒頭、シンバルによるロールの後に、コール・アングレやオーボエによる異国情緒あふれる動機が奏され、それがフルートに引き継がれ、夜の静寂のような雰囲気を表すが、やがて2分過ぎに突如として、弦楽合奏による雄大で輝かしいメインテーマが登場する。その後、静寂と喧噪の間が繰り返され、後半、大きく盛り上がりを見せるが、最後は再び静寂の中に帰ってゆく。

1976年、アメリカ合衆国独立200年を記念して作曲された曲で、彼のオーケストラ作品を代表する傑作として、強くお薦めしたい。

演奏時間は約14分

【お薦め盤】
エンリケ・バティス指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(Brilliant)

Rodrigoorccd


【追記】
音は少し歪んでいますが、youtubeに音源が掲載されました。(2010年3月29日加筆)


« ロパルツ レクイエム | トップページ | 冨田勲 「新日本紀行」オープニングテーマ »

作曲家、この一曲(ラ行~ワ行)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46318/49417221

この記事へのトラックバック一覧です: ロドリーゴ 交響詩『彼方なる世界を求めて』:

« ロパルツ レクイエム | トップページ | 冨田勲 「新日本紀行」オープニングテーマ »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

Twitter

無料ブログはココログ

Amazon ウィジェット

  • ウィジェット