« シベリウス アンダンテ・フェスティーヴォ | トップページ | カプレ 赤死病の仮面 »

2005/12/17

レスピーギ 交響的印象『教会のステンドグラス』

近代イタリアを代表する作曲家オットリーノ・レスピーギ(1879~1936)といえば、交響詩『ローマの松』をはじめとした「ローマ三部作」に代表されるように、華麗で色彩豊かな管弦楽法の作品がつとに有名であるが、一方で、ルネサンスやバロック期のイタリア音楽の研究に基づく復古調の作品を数多く残している。

Respighi

こうした作品の例としては、16~17世紀のリュート作品を編曲した3つの弦楽のための組曲『リュートのための古風な舞曲とアリア』や鳥をテーマにしたラモーなどのクラヴサン曲を編曲した管弦楽曲『鳥』などが有名であるが、1925年に作曲され、1927年に初演された『教会のステンドグラス』は、グレゴリオ旋法に基づく古典的な音楽の要素と、リムスキー=コルサコフから学んだ管弦楽法の技術が高次元で融合された傑作である。

曲は4つの曲からなるが、1曲目から3曲目までは、数年前に作曲されたピアノ作品を管弦楽に編曲したもの。3管編成によるオーケストラによって、題名のステンドグラスのようにカラフルで荘厳な世界を描き出す。

第1曲「エジプトへの脱出」や第3曲「聖クララの朝の祈り」に聞かれる異国情緒や聖歌のような敬虔な音楽、第2曲「大天使聖ミカエル」や終曲「偉大なる聖グレゴリウス」のマッシヴでパワフルな音楽の対比が鮮やかである。特に、終曲の半ばでオルガンが壮大に鳴り響き、弦楽器群が引き継いでいく部分は、まるで目がくらむような感覚を覚える瞬間である。

演奏時間はおよそ30分

【お薦め盤】
ロペス=コボス指揮、シンシナティ交響楽団(テラーク)

Respighicd_2


【追記】
youtubeに音源が掲載されています。(2009年12月加筆)


« シベリウス アンダンテ・フェスティーヴォ | トップページ | カプレ 赤死病の仮面 »

作曲家、この一曲(ラ行~ワ行)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46318/50835709

この記事へのトラックバック一覧です: レスピーギ 交響的印象『教会のステンドグラス』:

« シベリウス アンダンテ・フェスティーヴォ | トップページ | カプレ 赤死病の仮面 »

2016年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Twitter

無料ブログはココログ

Amazon ウィジェット

  • ウィジェット