« シャブリエ 楽しい行進曲 | トップページ | タネーエフ ピアノ五重奏曲 »

2005/10/16

リスト ピアノ協奏曲第2番

「鍵盤の魔術師」と呼ばれた19世紀最大のピアニスト、フランツ・リスト(1811~1886)は、作曲家として様々なジャンルで数多くの作品を残している。

Liszt

申すまでもなく、ピアノ独奏曲は彼の創作活動の中心となっていて、リサイタル(←彼の名前が由来とされる)で披露するための超絶技巧を駆使した作品も数多い。一方で、管弦楽曲の分野では、標題音楽の進化形として「交響詩」というジャンルを確立させたことでも知られるし、オラトリオや詩篇などの宗教作品も数多い。

僕にとってリストの作品で昔から最もよく聴いた曲は、間違いなく『ピアノ協奏曲第1番変ホ長調』。次いで、交響詩『レ・プレリュード(前奏曲)』や『ファウスト交響曲』が続く。ピアノ作品では、『コンソレーション変ニ長調』や『ペトラルカのソネット第104番』など、とても絞りきれない。

傑作がひしめきあう彼の作品の中から、今回、僕が取り上げるのは、『ピアノ協奏曲第2番イ長調』。まだ20歳代だった1839年に作曲に取りかかり、幾度かの改訂を経て1857年に完成・初演されたが、さらに手を加え、現在の決定稿となったのは50歳になった1861年、つまり20年以上の歳月がかかったことになる。

単一楽章の作品だが、全体は6つの部分で構成され、夢のように美しい部分と、激しく勇壮な部分が交互に現れる。形式はソナタ形式をとるが、内容はきわめて自由に展開。『ピアノソナタロ短調』など、彼の作品によく見られるスタイルである。

この曲は、冒頭の主要主題の提示部分で、すべてが決まると思っている。クラリネットを中心とした木管楽器に導き出された主題が、ドルチェ・アモローソ(やわらかく、愛情を込めて)と指示されたピアノのアルペジオに乗って、弦楽器が幻想的な瞬間をつくり出す。ここをいかに美しく演出できるかが重要となる。

理由はわからないのだが、僕は昔からリストのピアノ協奏曲について、『第1番』はシルバー、そしてこの『第2番』はゴールドという色のイメージを持っている。いずれにしても、どちらも甲乙つけがたい珠玉の名曲だと思う。

下記のディスクは、演奏も素晴らしいが、リストのピアノとオーケストラのための作品がほぼ網羅されていて、お買い得である。

演奏時間は約21分

【お薦め盤】
ジャン=イヴ・ティボーデ(Pf)、シャルル・デュトワ指揮、モントリオール交響楽団(ロンドン)

Lisztcd


【追記】
このyoutubeの演奏も、なかなかの名演です。


« シャブリエ 楽しい行進曲 | トップページ | タネーエフ ピアノ五重奏曲 »

作曲家、この一曲(ラ行~ワ行)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46318/51564374

この記事へのトラックバック一覧です: リスト ピアノ協奏曲第2番:

« シャブリエ 楽しい行進曲 | トップページ | タネーエフ ピアノ五重奏曲 »

2016年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Twitter

無料ブログはココログ

Amazon ウィジェット

  • ウィジェット