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2005/07/23

クラウス 交響曲嬰ハ短調

18世紀におけるスウェーデンを代表する作曲家であるヨーゼフ・マルティン・クラウス(1756~1792)は、「スウェーデンのモーツァルト」と呼ばれるが、まさにモーツァルトと同じ年に生まれ、1年違いで亡くなっている。

Kraus

当時、神聖ローマ帝国のマインツ選帝候領であったミルテンベルク(現在のドイツ・バイエルン州)に生まれ育ち、哲学や法学など多方面に通じた才能の持ち主で、1781年に、スウェーデン国王グスタフ3世の宮廷音楽家として迎えられストックホルムに移り住む。ハイドンやモーツァルトとも交流を持ち、ハイドンはクラウスのことを「真の天才」と賞賛している。

短い生涯の中でオペラや管弦楽曲、室内楽曲、声楽曲に至るまで数多くの作品を残しているが、今回ご紹介するのは、現在12曲ほどが残されている交響曲の中から、代表作の一つ『交響曲嬰ハ短調(VB140)』である。全体は4つの楽章からなり、特に第1楽章や終楽章では、当時の「疾風怒濤(Sturm und Drang)」運動の影響を受けた嵐のような激しくうねる弦楽器のメロディーやホルンの咆哮(ほうこう)が印象的で、大きな聴きどころとなっている。

1792年3月、彼が仕えていたグスタフ3世が、劇場で観劇中に銃殺されるという悲劇に見舞われる。悲しみの中、その追悼のため『葬送交響曲(VB148)』を作曲し、同年12月、その後を追うかのように逝去する。享年36歳であった。

演奏時間は約20分


【お薦め盤】
ペッター・スンドクヴィスト指揮、スウェーデン室内管弦楽団(ナクソス)

モダン楽器による非常にみずみずしい演奏を聴かせてくれる傑作CDで、上記の『葬送交響曲』も入っている。

Krauscd


【追記】
youtubeに音源が掲載されています。


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