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2005/04/10

クロンマー 交響曲ニ長調

チェコのモラヴィア出身のフランツ・クロンマー(1759~1831)は、本名を「フランティシェク・ヴィンツェンツ・クラマーシュ」といい、ヴァイオリニストとしても活躍した古典派時代の作曲家であり、当時のチェコ出身の音楽家としては、最も成功した人物といえる。

Krommer

幼少期にオルガンやヴァイオリンを学び、1785年にウィーンに出て、シュトゥルム伯爵家のオーケストラのヴァイオリン奏者として仕える。その後、いくつかの職を経て、1818年からは、ハプスブルク家の宮廷楽長となった。

作曲家としての彼は多作家として知られ、管弦楽曲や室内楽曲、宗教曲など300曲以上の作品を残しているが、現在でも、クラリネットのための協奏曲が、よく演奏されている。

また、生涯に少なくとも9曲の交響曲を残しているとされ、今回ご紹介するのは、「第2番」と呼ばれることもある『交響曲ニ長調(作品40)』、1803年に出版された比較的初期の作品である。

第1楽章の冒頭は、モーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』を思わせるニ短調による印象的な序奏で始まり、アレグロ・ヴィヴァーチェの闊達な主部へと続く。以降、モーツァルト風の主題による変奏曲形式の緩徐楽章を経て、勇壮なスケルツォ、軽快なフィナーレで構成される。全編にわたり、ハイドンやベートーヴェンの初期の交響曲を思わせる、みずみずしい魅力にあふれた佳作である。

演奏時間は約28分

【お薦め盤】
マティアス・バーメルト指揮、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ(シャンドス)

Krommercd

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