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2005/03/12

オネゲル 交響詩『夏の牧歌』

フランス生まれのアルテュール・オネゲル(1892~1955) は、いわゆる「フランス6人組」の一人として知られる作曲家で、第一次世界大戦後のフランス音楽界を牽引する役割を果たした。

Honegger

スイス人の両親のもとに生まれ、幼少期より母親や地元の教会オルガニストから音楽の手ほどきを受け、やがて作曲家の道を志し、パリ音楽院で学んだ。 以後パリを拠点に活躍するが、生涯、スイス国籍を持ち続けた。

フランスの洗練さと、ドイツの構築性を兼ね備えた作風が特徴で、代表作には劇的オラトリオ『ダヴィデ王』や『火刑台上のジャンヌダルク』、『クリスマス・カンタータ』などの声楽曲、5曲の交響曲(第2番以降が有名)などがある。
また、「交響的運動(仏語:Mouvement Symphonique)」と題された大編成のオーケストラ作品、とりわけ『パシフィック231』は、蒸気機関車が動き出し、驀走し停車するまでの動きを描写した音楽として名高い。また、映画音楽の作曲家としても活躍し、50を超える作品を残している。

今回取り上げる『夏の牧歌』は、1920年の夏、両親の故郷であるスイスのヴェンゲンで休暇を過ごした折に、フランスの詩人アルテュール・ランボーの詩『夏のあけぼのを抱きて』に霊感を得て作曲された交響詩で、翌年、パリでの初演が好評を博し、彼の名声を一躍高めることになった出世作である。

曲は三部形式にしたがい、冒頭、ゆらめくような弦楽器の伴奏に乗って、温かく柔らかな主題がホルンにより提示される。その主題が木管楽器、そしてヴァイオリンへと引き継がれていくさまは、まるで田園にさわやかな風が通りすぎてゆくかのようである。曲は中間部の舞曲風のエピソードを経て、やがて冒頭の主題が戻ってくる。

演奏時間は約8分

【お薦め盤】
シャルル・デュトワ指揮、バイエルン放送交響楽団(エラート)

Honeggercd


【追記】
youtubeに音源が掲載されました。(2010年2月1日加筆)
※演奏は異なります。


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