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2005/03/12

ストラヴィンスキー 『ペトルーシュカ』からの3楽章

20世紀を代表するロシア出身の大作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882~1971)は、約90年の生涯で、あらゆる分野の作品を残しているが、圧倒的によく取り上げられるのが、初期のバレエ三部作『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』である。

Stravinsky

ディアギレフ率いるロシアバレエ団のために作曲されたこれらの作品は、ロシアの民族主義やバーバリズム的要素が、リムスキー=コルサコフから受け継いだ華麗なオーケストレーションによって巧みに編み込まれ、ストラヴィンスキーの名を一躍世界にとどろかせる名曲になった。

今回取り上げる『ペトルーシュカ』からの3楽章は、1911年にバレエ音楽として作曲された同名の作品の一部を、ポーランド出身の大ピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタインの依頼により、1921年、作曲者自身の手によってピアノ独奏用に編曲されたものである。

「ロシアの踊り」「ペトルーシュカの部屋」「謝肉祭の日」の3つの楽章からなり、藁人形のペトルーシュカが、バレリーナに恋をするが、恋敵のムーア人に殺されてしまうというオリジナルの物語に沿って曲が進む。

「今までで最も難しい曲を書いてほしい」というルービンシュタインの依頼どおり、全曲にわたり超絶技巧が駆使され、ピアニスト泣かせの難曲となっているが、ロシア民謡に由来する親しみやすいメロディーや多彩で輝くようなリズム、ダイナミックな展開など、独創的な魅力に満ち溢れていることから、演奏会で取り上げられる機会も多く、近代ピアノ作品の傑作のひとつに数えられている。

演奏時間はおよそ16分

お薦めは、唖然とするほどの圧倒的なテクニックで聞かせるポリーニの演奏がベストだ。

【お薦め盤】
マウリツィオ・ポリーニ

Stravinskycd


【追記】
よく知られた名曲でもあり、youtubeにも数多くの映像が掲載されています。(2009年2月加筆)
※演奏者は異なります。

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