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2005/02/12

オッフェンバック 大管弦楽のための序曲

『天国と地獄』や『美しきエレーヌ』などのオペレッタの作曲家として知られるジャック・オッフェンバック(1819~1880)は、ドイツのケルンに生まれ、後にフランスに帰化した音楽家である。

Offenbach

幼少期に音楽教師であった父に音楽の手ほどきを受けるが、1933年に、父や兄とともにパリへと赴き、パリ音楽院でチェロを学んだ。その後、オペラ・コミック座のチェリストになり、チェロ奏者として名声を高め、1840年代前半には、リストやメンデルスゾーン、ヨアヒムらとも共演を行ったと伝わる。

彼はチェリストとして活躍の一方で、名教師のジャック・アレヴィに作曲を学ぶとともに、1855年からは、「ブッフ・パリジャン」という劇場を主宰し、自作のオペレッタを上演し、その社会批判や風刺に富んだ内容が評判を呼んだ。

多作家の彼は、生涯に100曲を超えるオペレッタを作曲しているが、そのほとんどは、現在も忘れ去られたままなのが誠に残念である。また、作曲家としてのキャリアの初期には、独奏チェロを含む作品を中心に、いくつかのオーケストラ曲を残していて、今回ご紹介する『大管弦楽のための序曲』も、そうした一曲である。

1843年に、故郷のケルンで初演されたこの作品は、後のオペレッタの特徴である美しいメロディーや軽快なリズムが聞かれる佳作であり、特に、ヴァイオリンによって奏される焦燥感を持ったドラマチックな第1主題が魅力的である。

演奏時間はおよそ8分半

【お薦め盤】
エーリッヒ・クンツェル指揮、シンシナティ交響楽団(RCA)

Offenbachcd


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