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2005/02/13

バルトーク 舞踏組曲

ハンガリーを代表する作曲家ベラ・バルトーク(1881~1945)は、民族的かつ現代的な語法による優れた作品を数多く発表し、現代音楽の分野に多大な影響を与えた。また、民族音楽の研究者としても大きな業績を残していて、その研究範囲は自国のみならず、東ヨーロッパ、アフリカにまで及んでいる。

Bartok

作品は、歌劇、管弦楽曲、協奏曲、室内楽、ピアノ曲など多岐にわたり、代表作としては『管弦楽のための協奏曲』や6曲の弦楽四重奏曲などがあげられる。

それまで欧米では、ハンガリーの音楽というとブラームスの『ハンガリー舞曲』のように、遊牧民であるジプシー(ロマ)族の音楽が、その象徴であるかのように言われてきたが、それはハンガリー人にとっては全く本意ではなかった。
バルトークは、コダーイとともに国内各地の農村で膨大な民謡を収集し、本来のハンガリーの民族音楽とはどういうものかを発掘・研究・定義した。

彼の作風は、こうした長年の研究の成果の基に生まれていて、特に、彼独自の語法を確立した1920年前後の作品にみられる原初的な響きは、ハンガリー民謡のイディオムを、当時の最先端の手法で表現しようという試みである。

今回取り上げる『舞踏組曲』も、そうした時期の代表的な作品で、1923年、ブダ市とペスト市の合併50周年を記念して作曲された。

全体は6つの曲で構成されていて、それぞれの曲間を、バロック音楽の手法のひとつである「リトルネッロ」と呼ぶ間奏で繋ぐ形式をとっている。祝典音楽として作曲されたこともあり、民族的な要素を取り入れながら、ラディカルで華やかな雰囲気を持つ名曲である。

演奏時間はおよそ17分

【お薦め盤】
ピエール・ブーレーズ指揮、シカゴ交響楽団(グラモフォン)

Bartokcd


【追記】
youtubeに多くの映像が掲載されています。(2009年2月1日加筆)

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