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2005/01/15

チャドウィック 交響的スケッチ

ジョージ・ホワイトフィールド・チャドウィック(1854~1931)は、19世紀のアメリカ合衆国の作曲界の重鎮として、重きをなした人物であり、アメリカにおける国民楽派の提唱者としても知られる。

Chadwick

彼は、マサチューセッツ州ローウェルに生まれ、ボストンのニューイングランド音楽院に学んだ後、他のアメリカの作曲家たちと同様、ヨーロッパに渡り、ドイツで「本場の」作曲を学んだ。1880年に帰国した後は、指揮者やオルガニストとして生計を立てながら作曲活動を行い、1897年には、母校ニューイングランド音楽院の院長に就任する。

彼は、ヨーロッパの模倣ではなく、アメリカらしい音楽・語法は何かを生涯にわたって追究した作曲家であり、そのひとつの回答が、1885年に作曲された『交響曲第2番変ロ長調』である。彼の作品は、ドヴォルザークにも大きな影響を与えたといわれている。

無論、真のアメリカ音楽の確立には、ガーシュインやアイヴズ、コープランド、バーンスタインなどといった次世代作曲家の登場を待たなければならないが、彼らの先人であるマクダウエルやチャドウィックらの試行錯誤は、アメリカ音楽界の歴史的功績として、もっと評価されてしかるべきものだと思う。

今回ご紹介する『交響的スケッチ』は、1895年から1905年にかけて作曲された彼の代表作のひとつであり、「記念祭」「ノエル」「いたずら好きの小鬼」「気まぐれなバラード」の4曲から構成されている組曲である。

全編、華麗で、時に劇的なオーケストレーション、美しく哀愁を帯びたメロディーが魅力的な曲で、彼の最も好評を博した作品といわれている。

演奏時間は約30分

【お薦め盤】
ホセ・セレブリエール指揮、チェコ州立フィルハーモニー管弦楽団(REFERENCE)

Chadwickcd


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