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2005/01/15

ヒンデミット チェロとピアノのための3つの小品

20世紀ドイツを代表する作曲家のひとりパウル・ヒンデミット(1895~1963)は、ほぼすべての分野にわたり600曲を超える作品を残しているが、特に特徴的なのは、オーケストラを構成するほとんどすべての楽器の独奏ソナタを作曲したことである。

Hindemith

ロマン主義からの脱却を目指した「新古典主義」「新即物主義」による作風で知られ、調性を否定しつつも12音技法に寄らず、中心音を設けた曲づくりを進めた。
最もよく知られた交響曲『画家マティス』や7曲の『室内音楽』をはじめ、素晴らしい作品が数多くあるが、彼の音楽に初めて接する人にとっては、正直、取っつきにくい印象はぬぐいきれない。

そこで、今回ご紹介するのは、1917年に作曲された『チェロとピアノのための3つの小品(作品8)』で、まだ彼が、新古典主義に向かう以前の時代、後期ロマン派の影響が濃厚な作品のひとつ。その名のとおり、「カプリッチョ」「幻想小品」「スケルツォ」の3曲からなり、いずれの曲も感情豊かで魅力的だが、特に第2曲「幻想小品」は、チェロにより朗々と奏されるメロディーが素晴らしい。

まずはこうした作品を聴いてから、やがて、新古典主義に開花した以降の作品群に挑戦してみてはいかがだろうか。

演奏時間は、およそ25分


【お薦め盤】
ユリウス・ベルガー(Vc)、ジークフリート・マウザー(Pf)(WERGO)

Hindemith_cellocd


【追記】
youtubeにいくつかの音源が掲載されています。(2012年7月8日加筆)
※曲は第2曲の「幻想小品」です。

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