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2004/12/04

イベール バッカナール

20世紀フランスの作曲家ジャック・イベール(1890~1962)は、パリ音楽院に学び、印象主義と新古典主義の技法を取り入れ、いかにもフランスらしい、軽妙で洗練されたスタイルによる数多くの作品を残したことで知られる。

Ibert

特に、海軍士官時代に経験した地中海の印象を音で描いた交響組曲『寄港地』や、20世紀最高のフルート奏者のひとりであるマルセル・モイーズに献呈された『フルート協奏曲』は、彼の傑作として幅広く演奏されている。

今回ご紹介する『バッカナール』は、1956年、イギリス放送協会の委嘱作品として作曲された曲で、「管弦楽のためのスケルツォ」の副題を持つ。「バッカナール」とは、古代ギリシャの酒の神バッカスを祝う祭りのこと。

曲は、3つの部分からなり、各テーマがABACBAの順に登場する。冒頭の金管による快活な主題が勢いよく演奏される部分は、まるでハチャトゥリアンの『剣の舞』を彷彿とさせる。

デュトワの指揮による演奏は、フランスのエスプリの利いた華麗な演奏で、この曲の真価を描いて余すところがない。上記の傑作2作品も、収録されている。

演奏時間は約9分

【お薦め盤】
シャルル・デュトワ指揮、モントリオール交響楽団(ロンドン)

Ibertcd


【追記】
youtubeに音源が掲載されています。(2010年12月加筆、2012年1月22日修正)


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