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2004/12/25

ケージ ある風景の中で

現代アメリカの作曲家ジョン・ケージ(1912~1992)は、「不確定性の音楽」や「偶然性の音楽」など、独自の音楽理論や表現を使って、新しい音楽の世界を切り開いた。また彼は、詩人や思想家・キノコ研究家など多彩な顔を持つことでも知られる。

Johncage

彼は、1930年にパリで建築を学び、作曲も始めるが翌年帰国。1934年からは、南カリフォルニア大学においてシェーンベルクのクラスで2年間、作曲を学んだ。

1940年、ピアノの弦にゴムや木片などの異物を挟み、さまざまな音色を奏でる「プリペアード・ピアノ」を考案。後に、彼の代表作である『プリペアード・ピアノのためのソナタとインターリュード』を作曲した。
また、1952年には、ピアノ奏者(?)がステージに登場するが、結局、何もしないで終わるという「無音の音楽」として名高い『4分33秒』を発表。物議を醸したことで、彼の名が一躍世界に広まったことは有名である。

そんな彼が、1948年に作曲した『ある風景の中で(In a Landscape)』は、ピアノまたはハープの独奏のための作品で、上記のような彼のイメージとは全く異なり、まるで印象派の作品のような、透明で美しい夢の世界が広がる。
すでに前衛音楽家として活躍していた彼が、なぜこのような曲を作曲したのか、非常に興味深いものがある。

演奏時間はおよそ8分

【お薦め盤】
マーガレット・レン・タン(New Albion)

「アヴァンギャルドの女王」による妖しくも美しいピアノソロ集。ケージのピアノ曲の入門盤としても、ぜひお聴きいただきたい。

Cagecd

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作曲家、この一曲(ア行~カ行)」カテゴリの記事

コメント

 同時期のDream夢がシングル単線なら、こちらはパラレル、ダブルのように、対になっているような気がします。そして、こちらの方がポップで、映画のサントラのようにも聴こえたり......どうしても2曲続けて聴いてしまうんです。さらに武満徹のグリーンも!
 前衛の戦士のように感じていたジョン・ケージが、こんなアンビエントの元祖のような超瞑想癒し系的名曲を書いていたとは!!
 ちょっとした自然の中やレトロな風景街並みを歩きながら聞いてみたい。美術館にいるみたい。
 ツェッペリン1stの「時は来りて」や第一期ディープパープルに影響を与え、ピンクフロイドやキングクリムゾン、さらにはライドへ通ずるような....80年代からバブル崩壊直後は、こんな音楽や文化が本屋テレビを中心にたくさんあふれてたはず。
 今のアイドル、アニメ、ヒップホップ中心のヤングはどう思うのかな?

 何だかメルアド伝えたくて...

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