« ベルク 管弦楽のための3つの小品  | トップページ | アーン 恍惚のとき »

2004/12/19

リャードフ 前奏曲ロ短調

近代ロシアの作曲家アナトーリ・リャードフ(1855~1914)は、指揮者であった父親の指導の下、幼いころより優れた楽才を示し、15歳でペテルブルク音楽院に入学、リムスキー=コルサコフに作曲を学んだ。卒業後は母校で教鞭をとり、プロコフィエフやミャスコフスキーなどの優秀な音楽家を育てた。
また、ロシア地理協会の委託を受けて、ロシア民謡の収集に努め、全3巻に及ぶ『ロシア民謡大全』を編纂するという偉大な業績を残している。

Lyadov

彼の作品の多くは管弦楽曲やピアノ曲の小品であり、生涯、オペラや交響曲など規模の大きな作品を手がけることはなかったといわれる。

代表作には、『バーバ・ヤガー(作品56)』『魔法にかけられた湖(作品62)』『キキモラ(作品63)』など、ロシアの神話や民話に基づく交響詩や、ピアノ曲『音楽の玉手箱(作品32)』などがあり、演奏会でも、たびたび取り上げられる。

今回ご紹介する『前奏曲ロ短調』は、1885年に作曲されたピアノのための『3つの小品(作品11)』の第1曲。曲は4分の2拍子だが、左手は終始、1拍を3連符で演奏するため、右手の2拍子のメロディーとのズレが生じ、悲しみを帯びた曲想と相まって、まるで微妙に揺れ動く心情を描いているかのように聞こえる。

ショパンの影響が伺えるものの、それ以上にロシア音楽特有のメランコリーを感じさせる佳作であり、人気が高い。

演奏時間は3分前後

【お薦め盤】
ウラジーミル・トロップ(DENON)

Russiancd


【追記】
youtubeに、いくつも演奏が掲載されています。(2009年12月1日加筆)
※演奏は異なります。

« ベルク 管弦楽のための3つの小品  | トップページ | アーン 恍惚のとき »

作曲家、この一曲(ラ行~ワ行)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46318/49505881

この記事へのトラックバック一覧です: リャードフ 前奏曲ロ短調:

« ベルク 管弦楽のための3つの小品  | トップページ | アーン 恍惚のとき »

2016年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Twitter

無料ブログはココログ

Amazon ウィジェット

  • ウィジェット