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2004/12/12

ベルク 管弦楽のための3つの小品 

オーストリアの作曲家アルバン・ベルク(1885~1935)は、シェーンベルクやヴェーベルンとともに新ウィーン楽派の代表的人物であり、無調音楽や十二音技法を開拓・確立した、いわゆる前衛的な現代音楽の旗手のひとりである。

Alban_berg

代表作には、2つの歌劇『ヴォツェック』『ルル』や『ヴァイオリン協奏曲』『室内協奏曲』などがあるが、残された作品の数は決して多くはない。

無調や十二音技法の中にも調性の香りがただよう彼の作風は、僕にとって、他の2人に比べ親しみが持て、人間の血がかよった音楽として聴くことができる。

今回ご紹介する『管弦楽のための3つの小品(作品6)』は、彼の唯一の管弦楽曲。
作曲は1914年ころから取りかかっていたが、全曲が完成・初演されるのは、1930年、彼が45歳(死の5年前)のときである。
曲は4管編成で書かれ、「前奏曲」「ロンド」「行進曲」3つの曲からなるが、第2曲「ロンド」は、交響曲でいうスケルツォと緩徐楽章の部分でできていて、4楽章の交響曲とみなすこともできる。

無調の曲ではあるが、きわめて幻想的であり、叙情性を感じさせる部分や劇的に盛り上がる部分は、マーラーの交響曲との類似性を強く感じさせる。

演奏時間は約20分

この作品が、後期ロマン派の延長線上の作品であることを気付かせてくれた、魅力的な演奏をご紹介する。

【お薦め盤】
ジェイムズ・レヴァイン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(グラモフォン)

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【追記】
演奏は異なりますが、youtubeに演奏が掲載されています。(2010年2月10日加筆)

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