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2004/11/03

ホルスト 日本組曲

イギリスの作曲家グスターヴ・ホルスト(1874~1934)の作品で、日本でよく知られているのは、ダントツで組曲『惑星(作品32)』、次いで吹奏楽のための2曲の『組曲(作品28)』あたりであろうが、母国ではむしろ、合唱曲の作曲家として名高い。

Holst

彼の作風は、『セント・ポール組曲(作品29-2)』のようにイギリスの民俗音楽を用いた素朴さが特徴の作品や歌劇『サーヴィトリ(作品25)』や『ベニ・モラ(作品29-1)』のような東洋的な題材による作品が中心を占めていて、上記の『惑星』のようなスペクタキュラーな曲は、彼にとっては例外中の例外といってよい。

ご紹介したい曲は数多くあるが、今回は『惑星』とほぼ同時期の1915年に作曲された、管弦楽のための『日本組曲(作品33)』を取り上げたい。

この曲は、欧米で活躍した日本人ダンサーの草分け、伊藤道郎(1893~1961)の依頼によりバレエ音楽として作曲された。曲は6つの短い楽章で構成され、伊藤から口述(口笛!)により教えられた日本古謡が全編に用いられている。
我々日本人にとっては、さすがに違和感を感じる部分もあるが、作曲者は至って真剣に取り組んでいて、客観的にみれば、なかなかの傑作ではないかと思う。

第1曲「前奏曲」と第4曲「間奏曲」では、作品全編の性格付けとして「漁師の唄」が効果的に使われるとともに、第5曲の「桜の木の下で」は、「ねんねんころりよ~」の歌詞で知られる「江戸子守歌」が、リリカルにアレンジされているところが聞きものといえよう。

演奏時間は約11分

【お薦め盤】
サー・エードリアン・ボールト指揮、ロンドン交響楽団(Lyrita)

Holstcd


【追記】
ようやくyoutubeにも音源が掲載されました。(2012年10月1日加筆)


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