« ビートルズの「アビイ・ロード」 | トップページ | マーラー 花の章 »

2004/11/28

ルトスワフスキ 舞踏前奏曲

ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913~1994)は、ペンデレツキらとともに現代ポーランドを代表する作曲家のひとりとして、広く世界に知られている。

Lutosawski

ワルシャワに生まれた彼は、1932年からワルシャワ音楽院で学び、卒業後は作曲家としての道を歩み始めるが、第2次世界大戦によりポーランドは、ナチス・ドイツとソビエト連邦により占領され、分割統治されるという悲劇に見舞われる。彼は、捕虜として捕らえられるが脱出に成功、カフェのピアニストをしながら生計を立てたという。

戦後のポーランドは、実質、ソビエト連邦の占領下にあり、自由な創作が制限される中、1954年、代表作として知られる『管弦楽のための協奏曲』などが作曲されたが、今回取り上げる『舞踏前奏曲』も、そうした時期の作品のひとつ。
クラリネットとピアノのための作品で、5つの短い楽章で構成され、ポーランドの民族音楽を取り入れたディヴェルティメント風の親しみやすい曲となっている。

なお、この作品の完成の前年(1953年)、ソビエト連邦の独裁的指導者スターリンが死去。ルトスワフスキは「これからは私たちの時代だ」と宣言し、以後、作風を大きく変えてゆくことになる。

今回のお薦め盤は、1955年に作曲者の手によって編曲されたオーケストラ版(ハープ、ピアノ、打楽器、弦楽オーケストラ)による自作自演盤である。

演奏時間は約9分

【お薦め盤】
エドゥアルト・ブルンナー(Cl)、ウスリラ・ホリガー(Hrp)、ヴィトルド・ルトスワフスキ指揮、バイエルン放送交響楽団(フィリップス)

Lutoslawskicd2

« ビートルズの「アビイ・ロード」 | トップページ | マーラー 花の章 »

作曲家、この一曲(ラ行~ワ行)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46318/50851404

この記事へのトラックバック一覧です: ルトスワフスキ 舞踏前奏曲:

« ビートルズの「アビイ・ロード」 | トップページ | マーラー 花の章 »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

Twitter

無料ブログはココログ

Amazon ウィジェット

  • ウィジェット