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2004/11/14

コニュス ヴァイオリン協奏曲

フランス系ロシア人であるユーリ・コニュス(1869~1942)は、両親や親戚が音楽家というモスクワでも名の知られた音楽一家で生まれ育った。(兄や弟も音楽家である)

Conus

モスクワ音楽院ではヴァイオリンとともに、タネーエフに音楽理論、アレンスキーに作曲を学び、1888年、ゴールド・メダルを受賞し卒業。次いで、パリに留学し研鑽を積んだ。

1891年にはニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団のコンサート・マスターに就任したが、2年後には母国に帰国。母校のモスクワ音楽院で教鞭をとりながら、作曲家・ヴァイオリニストとして活躍した。教え子には、カーティス音楽院やジュリアード音楽院の名教師として知られるイワン・ガラミアンがいる。

ラフマニノフとはモスクワ音楽院時代の同窓生で、生涯を通じた親友であり、ラフマニノフの『ピアノ三重奏曲第2番』は、コニュスのヴァイオリン、ラフマニノフのピアノ、ブランドゥコーフのチェロによりモスクワで初演されている。 後に2人の子ども同士が結婚したため、両者の関係はますます深まった。

今回ご紹介する『ヴァイオリン協奏曲ホ短調』は、教鞭のかたわら作曲され、1898年に彼自身の独奏によりモスクワで初演された代表作で、1904年にクライスラーがイギリスに紹介し、ハイフェッツが愛奏したことでも有名である。

単一楽章の曲であるが、全体は急・緩・急の3つの部分からできていて、実質、3楽章構成と考えることもできる。 ホルンの強奏が印象的な導入部に引き続いて、独奏ヴァイオリンが哀愁を帯びた粘着力の強い主題を提示する。中間部のアダージョでは、穏やかな弦楽合奏の波に乗って、ソロヴァイオリンが魅力的なメロディを奏でる。

知名度は決して高くはないが、ロシア音楽を代表する名ヴァイオリン協奏曲のひとつであると思う。

演奏時間はおよそ20分

【お薦め盤】
アンドレイ・コルサコフ(Vn)、ウラディーミル・コジュハーリ指揮、ロシア国立交響楽団(RussianDisc)

Conuscd


【追記】
youtubeにもいくつか音源が掲載されています。(2009年2月1日加筆)
※演奏は異なります。


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