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2004/10/23

ドビュッシー シリンクス

フランスの作曲家クロード・ドビュッシー(1862~1918)は、それまでの長音階や短音階の枠から抜け出し、教会旋法、ペンタトニック(五音音階)などを自作に用いるとともに、インドネシアの音楽からヒントを得て、オクターブ間を6等分した「全音音階」を提唱するなど、近現代の音楽の開拓者として知られる。

Debussy

10歳からパリ音楽院で学び、1884年、22歳の時にカンタータでローマ大賞を獲得するなど、作曲家としてのキャリアを着々と積み重ねるが、奔放な女性関係のため、生涯を通じて私生活はトラブル続きであったという。

歌劇『ペレアスとメリザンド』やバレエ音楽『遊戯』、交響詩『海』など、さまざまな分野で多くの傑作を残しているが、今回取り上げる、無伴奏フルートのための『シリンクス(フランス語読みでは「シランクス」)』は、1913年、劇音楽の1曲として作曲された。出世作となった『牧神の午後への前奏曲』と同じく、ギリシャ神話の牧神(パン)を主題にした作品である。

曲は一応、変ロ短調を基本としているが、調性感は希薄で、半音階や全音音階のメロディーにより、終始たゆたうように流れ、神秘的で麗(うるわ)しいギリシャ神話の妖精(ニンフ)の姿を巧みに表現している。

きわめて独創的な傑作であり、無伴奏フルートのため作品としては、J.S.バッハやテレマンの作品とともに、フルーティストには欠くべかざる作品となっている。

演奏時間はおよそ2分半

本来であれば、オーレル・ニコレの名演をお薦めしたいところだが、僕が調べた限りでは、現在CDが発売されていないようなので、次の演奏を挙げる。もちろん、これも素晴らしい演奏である。

【お薦め盤】
ウイリアム・ベネット(CALA)

Debussycd


【追記】
名曲ということもあり、youtubeには多くの演奏がアップされています。(2009年12月加筆)
※もちろん、お薦め盤の奏者ではありません。

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