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2004/10/02

リムスキー=コルサコフ 弦楽四重奏曲ヘ長調

近代ロシアの代表的作曲家のひとりであるニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844~1908)は、ロシア海軍の軍人としてキャリアをスタートさせたが、17歳の時にバラキレフに出会い、やがて作曲の道を志すことになる。

彼の作風は、代表作として知られる交響組曲『シェへラザード』や『スペイン奇想曲』のように、色彩豊かな管弦楽法が特徴で、それはまるで、音による絵巻物を見ているようだ。

Rimskykorsakov

彼は、作曲家としての初期において、ピアノ曲や室内楽曲を数多く作曲していて、この『弦楽四重奏曲ヘ長調(作品12)』も、1875年に作曲された作品。ペテルブルク音楽院で、本格的に教鞭をとりはじめたころの、瑞々しさにあふれる佳作である。

曲は全部で4つの楽章からなり、いずれも親しみやすいもの。
例えば、第1楽章の冒頭、モデラートで奏されるテーマは、まるでボロディンのようだし、第3楽章のスケルツォ主題は、メンデルスゾーンそのものだ。さらにおもしろいのは、第4楽章の付点リズムの印象的な主題が、かのミッキーマウスのマーチのように聞こえること。

彼のゴージャスでダイナミックなオーケストラ作品とはまた違った、素朴な一面を知ることができる貴重な作品である。なお彼は、これ以降も1897年の『弦楽四重奏曲ト長調』をはじめ、いくつかの弦楽四重奏のための作品残している。

演奏時間は、約20分

きわめて録音が少ないのが残念だが、期待通りの民族色豊かな素晴らしい演奏で魅了するリリック弦楽四重奏団の演奏を、ぜひお聴きいただきたい。

【お薦め盤】
リリック弦楽四重奏団(メリディアン)

Rimskykorsakovcd

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