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2004/10/10

フンメル ピアノ協奏曲イ短調

ハンガリー(現在のスロヴァキア)生まれのヨハン・ネポムク・フンメル(1778~1837)は、現在、古典派音楽とロマン派音楽をつなぐ、過渡期の作曲家として知られている。

8歳の時、父とともにウィーンへ移住し、モーツァルトにピアノを、アルブレヒツベルガーに作曲を学んだ後、ハイドンに認められ、その後継者としての道を歩んだ。

当時は、ヨーロッパで最も知られた作曲家兼ピアノ奏者として活躍し、作家のゲーテをはじめ、サリエリ・シューベルト・ツェルニー・メンデルスゾーン・ショパンら音楽家と交友を結んだ。特にベートーヴェンとライバル同士であったことは、有名な話である。

Hummelport

その折衷的な作風からか、死後は急速に忘れ去られ、近年までは名作『トランペット協奏曲』でのみ名をとどめていたが、近年は、再評価が進み、室内楽曲や宗教曲などをはじめCD録音や演奏機会も多い。

さて今回は、第2番とも呼ばれる『ピアノ協奏曲イ短調(作品85)をご紹介したい。
曲は、モーツァルトやベートーヴェンのピアノ協奏曲(特に短調のもの)の影響が強く感じられる一方で、特に第2楽章「ラルゲット」や第3楽章「ロンド」では、ショパンにも通じるような瑞々しく印象的なテーマが奏でられる。
ぜひお聴きいただきたい、霊感にあふれた佳作である。

演奏時間はおよそ30分

この曲をいち早く取り上げ、フンメル復権の立役者の一人となったハフによる名演をお薦めしたい。

【お薦め盤】
スティーブン・ハフ(pf)、ブライデン・トムソン指揮、イギリス室内管弦楽団(シャンドス)

Hummel

【追記】
演奏は異なりますが、youtubeで楽曲を聴くことができます。(2010年3月29日加筆)
※第3楽章「ロンド」前半

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