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2004/10/17

倉本裕基 セカンド・ロマンス

倉本裕基(くらもと・ゆうき 1951~ )は、僕が最も愛好する日本のポピュラー界の作曲家兼ピアニストである。

彼は、6歳からクラシックピアノを習い始めるが、数学の才能にも恵まれ、東京工業大学理学部修士課程を卒業したという経歴を持つ。学生時代には、学生オケとラフマニノフやグリーグの協奏曲を演奏したという。

1986年に、オリジナルアルバム「愁湖」でデビュー。この中に含まれる『霧のレイク・ルイーズ』という曲は、FM東京で放送されていたJAL提供の音楽番組「ジェットストリーム」で評判を呼び、彼の自他共に認める出世作となった。

彼の人気に火がついたのは、いわゆる韓流ブーム、『秋の童話』や『冬のソナタ』をはじめとした韓国ドラマや映画において彼の作品がBGMとして流れたことがきっかけである。(当初は、承諾なしの無断使用だったようだ)今でもコンサート会場には、明らかに韓国ドラマファンの女性が多数来場していて、ある種、異様な雰囲気に違和感をおぼえるときもある。しかし、駄洒落をまじえた軽妙な解説を挟(はさ)みつつ、披露される彼のピアノは文句なしに素晴らしい!(僕は、ストリングスアンサンブルとの共演が、とりわけ好みである)

彼の作品は、ロマン派風の美しく透明感のあるメロディーやハーモニーが特徴だが、今回ご紹介するのは、僕が彼の音楽に惹かれるきっかけとなった名曲、『セカンド・ロマンス』である。

思い起こせば、10年以上前のある朝、出勤途中の車のラジオから、偶然流れてきたこの曲に魅了され、以降、彼のCDをせっせと買い集め、やがてコンサートにも出かけるようになった。遠くは静岡や神奈川、大阪を含め年間3~4回、足を運んだこともある。

曲は三部形式でできていて、冒頭より突然、切なくも美しい旋律(ロ短調)が流れはじめる。このとき左手によるバスの順次進行(B→A#→A→G#→G)にも耳を奪われる。中間部では、ロ長調に転調し、ひとときの幸せが訪れるが、やがてまた、冒頭の旋律に戻ってゆく。

演奏時間は約5分

【お薦め盤】
倉本裕基(Pf)

Kuramotocd


他にも紹介したい曲がいつくもあるが、またの機会に譲ることとしたい。


【追記】
この名曲をyoutubeで聴くことができます。(2012年10月加筆)


作曲者と川井郁子の共演による『霧のレイク・ルイーズ』

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