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2004/10/16

セヴラック 水の精と不謹慎な牧神

マリ=ジョゼフ=アレクサンドル・デオダ・ド・セヴラック(1872~1921)は、スペイン系フランス人作曲家であり、主に故郷の南フランスで活躍するとともに、その作風から「田園の音楽家」とも呼ばれた。

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1897年、パリに出てスコラ・カントルムでダンディやマニャールらに作曲を学んだ。特に、尊敬するアルベニスの助手となって活躍したが、元来都会暮らしは性に合わず、身体も弱かったことから、1906年、アルベニスが亡くなると、翌年、故郷ラングドックに帰ってしまう。

彼は、歌劇や交響詩、歌曲なども作曲したが、即興の名手として活躍したためか、作品の数は決して多くない。しかし、残された作品、とりわけピアノ曲は、故郷の田園風景を描いたような素朴で幻想的な美しさにあふれている。

この『水の精と不謹慎な牧神』は、「夜の踊り」という副題を持つピアノ曲で、彼の遺作のひとつ。
曲は、水辺で遊ぶニンフ(水の精)たちの様子をうかがうフォーヌ(好色な牧羊神)の姿を描いたといわれる作品で、しなるように奏される、きらびやかで何ともなまめかしい響きが特徴である。ドビュッシーが彼の音楽を「よい匂いのする音楽」と評したが、まさに言い得て妙と言うべきであろう。

作曲年は1908年。演奏時間はおよそ6分半

チッコリー二によるピアノ曲集もあるが、まずは1952年、この作品を発掘・出版したドワイアンの名演を聴いていただきたい。

【お薦め盤】
ジャン・ドワイアン(エラート)

Francecd


【追記】
youtubeに待望の音源アップ。必聴です!(2012年1月20日加筆)

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