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2004/09/05

コルンゴルト ベイビーセレナーデ

エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897~1957)は、幼少期から音楽の才能を開花させ、マーラーやプッチーニ、リヒャルト・シュトラウスなどから驚きと恐怖をもって知られていたが、第2次世界大戦前後、亡命先のアメリカにおいて、ハリウッド映画の音楽を多数手がけたことから、クラシック音楽の世界では長い間、不当な評価を受け続けてきた。

しかし近年、『ヴァイオリン協奏曲ニ長調(作品35)』や劇音楽『空騒ぎ』などが世界中で頻繁に取り上げられるようになり、今や完全に復権を遂げた感がある。

映画音楽作曲家としてではなく、純音楽作曲家として返り咲くことを夢見ながら、生前その願いを果たすことができなかった彼であるが、今の状況を、きっと喜んでいるに違いない。

Korngold

1928年、彼の次男が誕生したことをきっかけに作曲された『ベイビーセレナーデ(作品24)』は、5つの楽章からなるオーケストラ作品で、通常の編成に3つのサクソフォンやバンジョーが加わり、ジャズの要素が採り入れられている。

例えば、第1楽章や第3楽章の巧妙洒脱さや第2楽章や第5楽章のパステル調で描かれる夢見るような世界は、まさに当時、公私ともに絶頂期を迎えていた彼の心境が反映され、弾けるように明るく、ご機嫌な音楽になっている。

演奏時間は約20分

【お薦め盤】
ウェルナー・アンドレアス・アルベルト指揮、北西ドイツ・フィルハーモニー(CPO)

Korngoldcd


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