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2004/09/19

プーランク オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲

20世紀を代表するフランスの作曲家であるフランシス・プーランク(1899~1963)は、ミヨーやオネゲルらとともに、いわゆる「フランス6人組」の一人として活躍した。

Poulenc

パリの裕福な家庭に生まれた彼は、母の影響で幼いころからピアノを学び、長じてはケクランに作曲を師事、数多くの芸術家たちと交流し、サロンを中心に活躍することになる。

サティやラヴェルの流れをくみ、古典的な様式の中に、シンプルで美しいメロディを持つ作品を数多く残していて、『哀しみの聖母』や『グローリア』をはじめとする宗教曲、バレエ音楽『牝鹿』や『シンフォニエッタ』などの管弦楽曲、『チェロ・ソナタ』や『フルート・ソナタ』に代表される室内楽曲、ピアノ曲など、非常に多くの傑作がある。

「オルガン協奏曲」とも呼ばれる『オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲ト短調』は、フランス屈指の名門貴族であったエドモン・ド・ポリニャック公妃の依頼により1938年に作曲され、翌年にパリで初演された彼の代表作のひとつである。

全体は7つの部分からなる単一楽章形式であるが、大きく3つの楽章に分かれるという解釈もできる。
まず、バッハの幻想曲のよう導入部に始まり、ドラマティックかつスリリングなアレグロの主部が続く。そして、静謐な美しさが印象的なアンダンテを経て、やがてオルガンと弦楽による華やかな「かけ合い」が始まるが、深刻さや悲愴感が微塵も感じられないところがプーランクの音楽の特徴ともいえよう。そして、冒頭のオルガンの荘厳な響きと弦とティンパニの一撃で曲が閉じられる。

宗教的な雰囲気を持ちながらも、全編にわたり現代的なセンスに彩(いろど)られた名曲である。

演奏時間は、およそ22~23分。

【お薦め盤】
ジリアン・ウィーア(Org)、リチャード・ヒコックス指揮、シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア(Virgin)

Poulenccd


【追記】
多くの音源がyoutubeに掲載されています。(2009年12月1日追記)
※演奏は異なります。

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