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2004/08/04

リヒャルト・シュトラウス 交響曲ヘ短調

この作品は傑作である。

僕はリヒャルト・シュトラウスの初期の作品に興味があり、この曲の存在はかなり以前から知っていた。

作品番号は「12」、これが重要である。あのホルンの名作として広く知られる『ホルン協奏曲第1番(作品11)』より後の1884年、作曲家20歳の作品なのだ。この交響曲は、たまに「交響曲第2番」とも呼ばれるが、それはさらに若書きの『交響曲ニ短調(AV.69)』があるから。(これもなかなかの力作だが、習作の感は否めない)

Richard_strauss

以前より、『チェロ・ソナタ(作品6)』や『ヴァイオリン協奏曲(作品8)』を愛聴していた僕は、「きっと傑作に違いない!」と脳内で勝手に妄想をふくらませていた。

そしてついに!長年待った甲斐あって、マルコポーロレーベルから待望のCD(ハラース指揮、スロヴァキア・フィル)が発売され、さっそく購入し聴いてみた。そして、想像していたとおり(いや、それ以上)の素晴らしい作品に大満足。特に第2楽章スケルツォの楽想の新鮮さや終楽章アレグロ・アッシ・モルト・アパッショナート(非常に速く、きわめて情熱的に)の主題のかっこよさにしびれた。

リヒャルト・シュトラウスの曲としては、後期の作品より取っつきやすく親しめるし、弱冠20歳の作品とは思えない熟練した曲運び、充実感がある。なお、この交響曲を聴いたブラームスは、賞賛の言葉とともに、作曲上のいくつかの点についてアドバイスをしたと伝えられている。

上記のハラース盤以降、CDがいくつか発売されていて、ネーメ・ヤルヴィ盤(シャンドス)の好演もあるが、総合的にはこの若杉盤が最も優れていると思う。

演奏時間は約50分

【お薦め盤】
若杉弘指揮 東京都交響楽団(日本コロムビア)

Rstrauss_op12

この作品については、いつか日を改めて採り上げてみたい。


【追記】
youtubeに音源が掲載されました。(2011年2月17日加筆)
※演奏者は異なります。

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