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2004/08/15

C.P.E.バッハ チェロ協奏曲イ長調

「音楽の父」と呼ばれるヨハン・セバスチャン・バッハの次男であるカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714~1788)は、バロック音楽と古典派音楽の橋渡しの役目を果たすとともに、古典派音楽の基礎を築いた作曲家として、音楽史上重要な位置を占めている。

Cpebach

その作風は父とは異なり、一言で言えば華やかで明快。美しく親しみやすい彼の音楽は幅広い人気を獲得し、生前は父をしのぐ名声を得た。しかし、当の本人は、「自分が今あるのは父のおかげ」として、当時、評価が十分でなかった父の名声を高めるための努力を惜しまなかった。

性格は父親譲りの頑固者で、長年、プロイセン王国のフリードリヒ大王の専属音楽家として仕えたにもかかわらず、王とはたびたび衝突を繰り返し、不遇であったといわれている。

また彼は、クラヴィーアをはじめとする鍵盤楽器の名手としても知られ、これらの楽器のための作品を数多く残したが、とりわけ、1753年に発表した教則本『正しいクラヴィーア奏法への試論』は、音楽家としての彼の名声を確固としたものにするとともに、ベートーヴェンをはじめとする後世の作曲家や教育者に多大な影響を与えた。

さて、今回ご紹介する作品は、3曲残されている独奏チェロと弦楽合奏のための協奏曲の中で最もよく知られる『チェロ協奏曲イ長調(Wq172、H439)』。特に、第3楽章アレグロ・アッサイでは、冒頭から流れ出るように提示される華麗な主題が魅力的である。聴き手を、たちまちに虜にしてしまうエレガントな響きの世界! まさに彼の真骨頂といえる名曲だと思う。
ちなみに『チェンバロ協奏曲イ長調(Wq29)』は、同一曲である。

作曲年は1753年、演奏時間は、およそ20分

【お薦め盤】
ユリウス・ベルガー(Vc)、ジャック・マルティン・ヘンドラー指揮、ダラルコ室内管弦楽団(ebs)

Cpebachcd


【追記】
youtubeに演奏が掲載されていますが、お薦め盤の華やかな演奏とは異なり、オリジナル楽器による、かなり刺激的な演奏になっています。(2009年2月1日加筆)

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