« ハチャトゥリアン 組曲『仮面舞踏会』 | トップページ | マルトゥッチ ノットゥルノ(夜想曲)  »

2004/08/16

アシュケナージのラフマニノフ『交響曲第2番』

ラフマニノフの『交響曲第2番ホ短調(作品27)』は、僕の大好きな交響曲である。

演奏会でこの曲が取り上げられるときは、プロアマ問わず、時間と距離の許す限り、聴きに出かけることにしているが、大掛かりな曲であるためか、演奏される機会はそれほど多くはない。しかし聴くたびに心が動かされる作品である。

曲は、第1楽章冒頭から、ラフマニノフ特有の連綿と続く美しいメロディーが、押し寄せる波のように奏でられる。劇的な曲運びや演奏効果満点の管弦楽法(特にヴィオラの扱いが印象的)など、すべてにおいて理想的と言っても過言ではない。聴いた後に味わえるカタルシス効果も最高だ。

これまで僕が接した実演では、フェドセーエフが指揮するモスクワ放送交響楽団の演奏が特に印象に残っているが、録音では、何と言っても、アシュケナージがコンセルトヘボウ管弦楽団を指揮したものがダントツに素晴らしいと思う。

第1楽章の序奏部から、弦がすすり泣き、管が吼(ほ)える。アシュケナージの曲に対する共感は尋常ではないと思わせる。他にも、第3楽章アダージョで、ヴァイオリンのさざなみに乗って20小節以上続くクラリネットソロの涙が出るほど美しいモノローグ。終楽章の第2テーマのこの上ない高揚感など、全編1時間にわたり聴きどころ満載である。

プレヴィンやマゼール、ヤンソンス盤など、名盤とされる数多くのCDと比べても、最も熱く感動的な演奏であり、広くお薦めしたい。

【お薦め盤】
ラフマニノフ:交響曲第2番
ウラディーミル・アシュケナージ指揮、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(ロンドン)

1983年録音

Rachmaninovsymcd


« ハチャトゥリアン 組曲『仮面舞踏会』 | トップページ | マルトゥッチ ノットゥルノ(夜想曲)  »

名盤発見」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46318/50129989

この記事へのトラックバック一覧です: アシュケナージのラフマニノフ『交響曲第2番』:

« ハチャトゥリアン 組曲『仮面舞踏会』 | トップページ | マルトゥッチ ノットゥルノ(夜想曲)  »

2016年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Twitter

無料ブログはココログ

Amazon ウィジェット

  • ウィジェット