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2004/08/21

ブルッフ 交響曲第2番

ドイツ・ロマン派の作曲家マックス・ブルッフ(1838~1920)は、19世紀後半のドイツにおける作曲界の重鎮であり、1907年には帝室芸術院の副総裁に任じられるなど、教育者としても大きな役割を果たした。

Bruch

山田耕筰は、ベルリン高等音楽院留学時代にブルッフに作曲を学んでいて、彼の『自伝 若き日の狂詩曲』(中公文庫)には、その当時の思い出が記されている。

彼の『ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調(作品26)』は、すべてのヴァイオリン協奏曲の中でも、最も人気のある作品のひとつであり、『スコットランド幻想曲(作品46)』や『コル・ニドライ(作品47)』がそれに続く。他にも室内楽や声楽曲などに優れた作品が残されているが、その多くが未だ埋もれてしまっているのが残念でならない。

この『交響曲第2番ヘ短調(作品36)』は、1870年の夏に完成された作曲家の自信作であったが、初演時こそ好評を得たものの、再演時には不評に終わってしまった。当時の交響曲にはめずらしくスケルツォ楽章を欠いているが、両端楽章に流れる、ほとばしるようなエネルギーと、憂いを帯びつつも瑞々しさを欠くことがない緩徐楽章のバランスが素晴らしく。長い間埋もれていたことが信じられないほどの、優れた作品であると思う。

演奏時間は、およそ35分

CDには現在、ブルッフの作品の録音に力を入れているジェームズ・コンロン盤(EMI)をはじめ、いくつかの名演が存在するが、ここでは、僕に初めて曲の真価を教えてくれた、このマズアの名盤を推したい。

【お薦め盤】
クルト・マズア指揮、ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(フィリップス)

Bruchcd


【追記】
youtubeに音源が掲載されています。(2010年3月29日加筆)

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