« ブルッフ 交響曲第2番 | トップページ | カプースチン 8つの演奏会用エチュード »

2004/08/22

ウェーバー ミサ・ソレムニス第1番 

カルル・マリア・フォン・ウェーバー(1786~1826)は、ドイツの初期ロマン派の代表的作曲家のひとりとして知られる。

Weber

代表作である歌劇『魔弾の射手』は、1821年にベルリンで初演され、史上初の本格的なドイツ国民オペラとして、一大センセーションを巻き起こすとともに、ワーグナーやベルリオーズをはじめ、多くの作曲家に影響を与えた。ベートーヴェンもこのオペラを高く評価し、特に、ホルンをはじめとする大胆な楽器法に触発されたといわれ、『第九交響曲』の第3楽章の中で奏されるホルンソロに、その影響を聞くことができる。

その他にも、ピアノと管弦楽のための『コンチェルトシュトックヘ短調(作品79)』をはじめとする多数の協奏曲、『フルート三重奏曲ト短調(作品63)』などの室内楽曲、『舞踏への勧誘変ニ長調(作品65)』に代表されるピアノ曲など、ほとんどの分野において優れた作品を残している。

今回ご紹介するのは、彼が仕えるザクセン王の求めに応じ、1818年に作曲された『ミサ・ソレムニス第1番変ホ長調(作品75a)』で、彼の数少ない宗教曲のひとつである。

曲は通常のミサ曲の定石に従い、第1曲「キリエ」から第7曲「アニュス・デイ」まで、演奏時間も40分に及ぶ堂々たる作品であるが、なぜか近年まで埋もれた存在だった。冒頭「キリエ」の合唱の堂々たる力感、続く第2曲「グローリア」の輝かしい運びは目がくらむほどであり、当時絶頂期にさしかかろうとしていた作曲者の筆の冴えを、存分に感じ取ることができる。

なお、この曲は、当時作曲中であった前述の歌劇『魔弾の射手』の影響が見られることから、俗称として「魔弾の射手ミサ」と呼ばれることもある。

【お薦め盤】
ホルスト・シュタイン指揮、バンベルク交響楽団及び合唱団ほか(EMI)

Webercd

« ブルッフ 交響曲第2番 | トップページ | カプースチン 8つの演奏会用エチュード »

作曲家、この一曲(ア行~カ行)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46318/49540743

この記事へのトラックバック一覧です: ウェーバー ミサ・ソレムニス第1番 :

« ブルッフ 交響曲第2番 | トップページ | カプースチン 8つの演奏会用エチュード »

2016年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Twitter

無料ブログはココログ

Amazon ウィジェット

  • ウィジェット